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ボツリヌス療法外来は、毎月第2木曜日の午後に行っております。
予約制となりますので、受診をご検討される方はお電話くださいませ。 TEL 0283-24-8333
脳卒中でよく見られる運動(機能)障害の一つに痙縮という症状があります。
痙縮とは、筋肉が緊張しすぎて、手足を動かしにくかったり、勝手に動いてしまう状態のことです。
痙縮では、
● 手を握ったままになり開こうとしても開きにくい
● 肘が曲がる
● 足先が足の裏側のほうに曲がってしまう
などの症状が見られます。
痙縮による姿勢異常が長く続くと、筋肉が固まって関節の運動が制限され(これを拘縮といいます)、
日常生活に支障を生じてしまいます。また、痙縮がリハビリテーションの障害となることもあるので、
痙縮に対する治療が必要となります。
ボツリヌス療法とは、ボツリヌス菌が作り出す天然のタンパク質(ボツリヌストキシン)を有効成分とする薬を筋肉内に注射する治療法です。
ボツリヌストキシンには、筋肉を緊張させている神経の働きを抑える作用があります。そのためボツリヌストキシンを注射すると、筋肉の緊張を和らげることができます。
ボツリヌス菌そのものを注射するわけではないので、ボツリヌス菌に感染する危険はありません。
日本では、
● 手足(上肢・下肢)の痙縮
● 眼瞼けいれん(まぶたがけいれんする病気)
● 片側顔面けいれん(顔の筋肉が収縮する病気)
● 痙性斜頸(首が斜めに曲がってしまう病気)
● 小児脳性まひ閑雅の下肢痙縮に伴う尖足(つま先が伸び、かかとが佑香につかない状態)
に対して認可されています。
手足の筋肉がやわらかくなり動かしやすくなることで、日常生活動作(ADL)が行いやすくなることが期待できます。
ボツリヌス療法の効果は、注射後2~3日目から徐々にあらわれ、通常3~4ヶ月間持続します。その後、数週間で効果は徐々に消えてしまうので、
治療を続ける場合には年に数回注射を受けることになります。ただし、効果の持続期間には個人差があるので、相談しながら、治療の計画を立てていきます。
初めての治療で理想とする効果を期待するのではなく繰り返し治療を重ねることで、最適な治療(投与量・投与部位)を見つけていきます。
ボツリヌス療法・脳卒中の後遺症について、さらに詳しい内容を調べたい方は こちら をご覧下さい。
※グラクソ・スミスクライン株式会社様のサイトに移動します。
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